Dr佐野の独り言

バックナンバー

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

2006年1月22日(日) 脳内伝達物質

神経と神経をつないでいる場所(シナプス)にある物質。主にセロトニン、カテコールアミン(ノルアドレナリン、アドレナリン)、ドーパミンなどがある。これらのバランスが崩れることによってさまざまな症状が出てきたり病気になる。これらを測定し、治療に反映させることにより、さらに的確な薬物療法が行えるようになってきている。

2006年1月23日(月) 脳内伝達物質の役割

大まかに言うと、セロトニンは気分の安定、落ち着き、衝動性、緊張感などに関係し、ノルアドレナリンは注意力や判断力、覚醒作用に関係し、ドーパミンは快感と関係しているようです。さらにセロトニンとノルアドレナリン両方とも不安やイライラ感に関係し、セロトニンとドーパミン両方で食欲、性欲、攻撃性に関与していると言った具合にそれぞれがバランスをとって機能しているようです。

2006年1月28日(土) 脳内伝達物質の異常

最も知られている病気は、ドーパミンの低下によるパーキンソン病、逆にドーパミン過剰による統合失調症(精神分裂病)、セロトニンの低下によるうつ病、さらにうつ病にはセロトニンだけではなく、ノルアドレナリン、ドーパミンも低下しているものもあると言われている。高血圧症の人は、ノルアドレナリンとドーパミンが多いようであり、逆に起立性低血圧は低下しているようである。何故かセロトニンの測定は保険適応外なのは理解しにくい。いまやこれらの物質は採血で測定することが出来る。今一番疑問なのは、SSRI(セロトニンを選択的に増加させる薬物)を投薬すると薬剤によるパーキンソン症候群が出現すること。脳内伝達物質のバランスが崩れるのか、あるいは連動してドーパミン量が変動しているのか、それも個人差がある。全くドーパミンの異常が出ない人もいる。まだまだ勉強不足なので、間違っているところもあると思う。

2006年1月28日(土) 抗精神病薬などの副作用

これまでに抗精神病薬を使ってきて、悪性症候群を呈した症例が数例いたが、最高でCPK4万まで高値を示したものがあった。無事治療した。元来抗精神病薬はドーパミン過剰な精神病に使われる。SSRIを使用してみて、最高でCPK1万になった人がいた。ドーパミンに作用する抗精神病薬も、セロトニンに作用する薬も副作用として悪性症候群を惹き起こすことがある。さらに厄介なのはセロトニン症候群なのである。

2006年1月30日(月) SSRIの効果

SSRIは今やどこのメンタルクリニックでも良く使われている薬であり、安定剤と抗うつ剤の両方の効果を持っている。うつ病やパニック障害に使われるのが一般的であるが、その他の病気や症状にも効果はある。しかしSSRIは優れた効果を持っている反面、人によってはかなり厳しい副作用を表すことが多いのである。現在得にSSRIを止めるときの副作用が問題になっている。離脱症状として、ふわふわするようなめまい、頭痛、吐き気、手のふるえ、しびれ、身体がゾクゾクするような感じ、人によっては上記症状が強くて1週間くらい寝込んでしまうような状態になる。

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

Akiary v.0.61